正反対の好みだった私と母が作った庭

母親が持っていた土地に、結婚した時、家を建てたんです。新しい家、新しい庭。とてもどきどきしたのを覚えています。
しかし、それは同居予定の母親も同じだったのでした。

私は、それほど広くはないとはいえ、庭の一部に薔薇を植えたかったんです。そして残ったスペースには、沈丁花や、百合を植える気でいました。全体的に洋風の庭にするつもりだったんです。年中良い香りの庭にするのが理想でした。
しかし母親は、つつじなど和風の庭木や、山野草を植えたいと。
私もつつじは嫌いではありませんが、でも、やっぱり洋風の庭にしたかったんです。

結局、そこは母親の土地であったことから、母の好きなものを植える、ということで落ち着きました。
私の要望も少しは取り入れてもらえたので、薔薇、沈丁花、百合、チューリップなどが、すみっこに植えられています。
時期になると、とても素晴らしい香りで、私を楽しませてくれます。特に沈丁花は最高ですね。

正反対の好みだった私と母が作った庭の中央は家庭菜園となりました。その周囲に和風の庭木が並んでいます。
時期になると、トマトやきゅうり、なすなどを大量に収穫しています。
収穫が追い付かないくらいの勢いで実がつくので、夏場は野菜を消費するのが大変なほどです。

私がメインでやってしまうと、野菜を植えることはなかっただろうし、これでよかったかな、と思っています。
母親の健康維持のためにも、家計を助けるためにも、これからも家庭菜園を続けていってもらえたらいいな、と考えています。